こんにちは、やまぼうしの花です。
天候が安定せず気温の差が激しいですが、昨日はモンシロチョウが飛んでいるのを見かけました!さすがは啓蟄の季節…もうすぐ春分の日ですね。
園内では桜やボケ、花桃、姫コブシ、ユキヤナギ、サンシュユ、ヒュウガミズキ、ミツマタ、ウンナンオウバイなどがちらほらと咲き始めています。
花苗もいろいろと入ってくる時期になったので、これから景色がより色鮮やかになっていくのが楽しみですね。新入荷情報を更新しましたのでよろしければそちらもご覧ください。
先日もご紹介したハウス内にあるアボカドの花が咲きました。
品種は『ベーコン』。こんな感じの小さい花です。
以前アボカドは時間帯によってめしべとおしべの咲く時間が違うという話をしました。
アボカドは一つの花におしべとめしべがありますが、まずめしべが受粉可能な状態でおしべが寝た状態になって咲く『雌花』として咲き、そのあと花を閉じます。また翌日にはおしべが立ち花粉を出し、雌花は受粉できない状態になっている『雄花』として咲くようになっています。
開花のパターンは以下の二種類です。
Aタイプ…一日目の午前中に雌性で、二日目の午後に雄性になる
Bタイプ…一日目の午後に雌性で、二日目の午前に雄性になる
写真のアボカド・ベーコンでは雄花が咲いていますね。現在お店に置いてあるアボカドだとハスとメキシコーラがAタイプ。ベーコンとフェルテとズタノがBタイプです。
アボカドは自家結実性はあるものの、前述の性質を持つ雌雄異熟花なので自家受粉が起こりません。実を付けるには人工授粉させるか、異なる開花タイプの種類を植えると結実しやすくなります。
生存戦略のためこのように少々複雑な仕組みになっているんですね。
お店にいらした際は、ぜひ雌花と雄花の違いを見てみてください。